Serena*Mのあたまのなかみ。
バットマンシリーズ/ウェイン一家とそのお相手
前回に引き続き俺アースで楽しい会議をして貰いました。
ヤマもなければオチもない(威張るな)
文句を言いながらも参加してくれるジェイソンが優しいwwww
心の広い方はどうぞお楽しみください。
前回に引き続き俺アースで楽しい会議をして貰いました。
ヤマもなければオチもない(威張るな)
文句を言いながらも参加してくれるジェイソンが優しいwwww
心の広い方はどうぞお楽しみください。
――だから、俺が、一体何をしたって言うんだ…
*
カンザスのクラークの一軒家のダイニングテーブルに、クラーク、コナー、ジョン、そしてジェイソンが集まる。
テーブルの真ん中に置かれたパウンドケーキはやっぱりアルフレッドの手作りで、今回はクラークが持って来たものだった。
隣に置かれたスコーンはジェイソンの持参したもので、これはディックが持たせてくれたものだ。
「さて」
コーヒーが全員の席に置かれたのを確認してクラークが始める。
「今日もみんなに集まって貰ったわけだけど」
――呼び出しは突然だった。
昨晩、根城にしているウェイン邸の離れに来たのは父の所に来たのであろうクラークで
「急なんだけど明日僕の家に来れない?」と、ご丁寧に窓を叩いたのだ。
前回の事もあるし、全くジェイソンは気乗りはしなかったのだが隣で聞いていたディックが嬉しそうに笑うものだから思わず「分かった」と了承してしまった。
どうやらディックは会でジェイソンが惚気てくれることを期待しているようだが(前回のジョンの発言から不用意に他人に惚気るなと注意はしておいた。大人ならまだしも、子供にはダメだ)ジェイソンにそんな気はさらさらない。
と、言うかなんで恋人はペラペラと喋れるんだとそれはそれで頭を抱えてしまう。
「またしょーもない話だろ」
腕組をしながらジェイソンは呟く。
隣のジョンは嬉しそうにケーキとスコーンを頬張っていた。
「君にとってはしょーもないかもしれないけど僕には大問題なんだよ」
クラークは捨てられた子犬のように頭を擡げる。
思わず、「何があった?」と聞き返してしまった。
「…最近、デートがマンネリ化してて…」
盛大な溜息と共にこの世の終わりだとばかりに呟いたクラークにズッコケたのはジェイソンで、「はァ!?」思わず声を荒らげてしまった。
「なにそれ、有名なデートスポットは行き尽くしましたって自慢?」
――お家デートの多いコナーが皮肉っぽく絡む。
押しかけ女房のようにティムにべったりなコナーはいつも膨大なモニターと睨めっこするティムの機嫌を損ねては殴られたりプロレス技を掛けられているのだった。
「デートって言うかデートすらしてない気がする…」
「そりゃぁ、大富豪 ブルース・ウェインとなら何処へでも自由に出かけるワケにもいかないだろ」
スコーンを口に運んでジェイソンは頷く。
ウェイン家の息子達は誰もがその辺のSPよりかは実力の在る者たちではあったが、ウェイン家である都合上、出かける時は必ずSPを伴うのが常だった。
「うーん…何て説明したらいいのかなぁ…」
目尻を下げながら迷った顔をするクラークに、無駄だと知りながらもジェイソンはジョンの耳を塞ぐ。
「……もう、さ。ブルース会うと嬉しくなっちゃって。
そのままベッドに連れ込んじゃうんだよね…
勿論朝まで逃さないよ?」
幸せそうに言葉を紡ぐクラークに、がっくりとジィソンは頭を垂れる。
――だから、何が楽しくて父親の夜の生活を聞かなきゃならんのだ。
「…よくウェインさんの体力が持つね?」
コーヒーのカップを両手に包み込んでコナーが言う。
「体力、持ってるのかな。
僕がガッついてるだけな気もする…申し訳ないなぁと思うけど止まらないよね」
「殴られない?」
そこで『殴る』のがティムなのかとコナーの発言からジェイソンは推測する。
と、言うか一晩まるまるとはどんだけガッつくんだクリプトン人は。
ジェイソンは吐き捨てる。
「…殴る気力も無いように思うな…?
性も根も尽き果てるって感じ?」
小首を傾げたクラークに恋人の仕草が重なって、妙に憎たらしい。
「地球人ももっと体力付けて欲しいな。
僕もしっかりティムを抱きたい!」
頷くコナーに、クラークも賛同するかのように頷く。
2人のやりとりに、小さくジェイソンが溜息を吐いた時、コナーがキラキラとした瞳を向けた。
「ねぇ、地球人だと夜の生活ってどんな感じなの??
一晩中?それとも1回だけ?長い??早い????」
矢継ぎ早な質問にジェソンがたじろぐ。
空気を察したジョンが、ジェイソンを見上げて「僕、ちょっと散歩してくる」と席を立った。
*
「…っしゅん!」
小さくくしゃみをしたディックに、傍らのアルフレッドが洗い立てのハンカチを差し出す。
「あ、ありがとうアルフレ…っくしゅん!」
ハンカチを受け取ろうとしてまた1つくしゃみしたディックは、最後にハンカチで口元を押さえて最後の1つも放った。
「…風邪かなぁ?」
小首を傾げて口元を拭いながらディックが呟くとアルフレッドは優しい微笑みを浮かべる。
「3回のくしゃみは“誰かに惚れられてる”話をされているからですよ」
彼らの親代わりでもあるアルフレッドは誰よりも知識が深く、色々な知恵を授けてくれていた。
「わぁ、ほんと?
それなら嬉しいんだけど」
お昼過ぎに出掛けて言った弟でもある恋人を思ってディックははにかむ。
「きっとそうですよ」
アルフレッドも微笑んで、ディックも頷くと、また2人でクッキーの型抜きを始めた。
*
一方その頃ジェイソンはコナーの質問に結局答える羽目になり、頭を抱えていた。
「地球人の恋人同士ってどんな感じなの?」
クリプトン人の興味は尽きることがない。
2人の恋人は相方に対して厳しく、淡白なタイプだったから余計にディックのような積極的なタイプは珍しく映ったようだった。
とある休日、特に何もせず狭いソファで寄り添って映画を観る話をしたら2人同時に驚かれる。
「「なんでそんな近くに居るのに手を出さないの!?」」
――いやいや、意味分からんし。
っていうかいつも手出しされるのは俺の方だぞ?
心の底から思ったが、それについては黙秘を貫いた。
そしてその後、父と弟の惚気話を嫌がおうにも聞かされ、ジェイソンは気が遠くなるのだった。
――だから、俺が、一体何をしたって言うんだ…
*おしまい*
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