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単にボロミアさん命日記念で投下しかたっただけ。


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「ご馳走が食べたい」

最初に言い出したのはピピンで、

「いいね、ご馳走」

頷いたのはフロド。

「じゃぁ、腕にヨリを掛けて作りますだよ」

と、力こぶを作ったのはサムで、

「じゃぁ、俺は味見係だな！」

最後にメリーが頷いた。

「面白そうな相談だな」

乗ってきたのはアラゴルンで、

「楽しそうじゃないか」

とギムリ。

最後に言ったのはレゴラス。

「…あぁ、今日はボロミアの命日だ」

 

＊

 

今日はご馳走を囲む日。

乾杯は亡きボロミアに捧げたけれど、
その後のどんちゃん騒ぎは仲間の証。

最初は悲しかった。
けどね、今はもう悲しくないよ。

貴方に胸を張って生きていられるように頑張ってる。

メリーは大きな人間用のカップでビールを飲み、

ピピンは「もう一杯！」と叫ぶ。

この1杯は貴方のもの。
貴方に守って貰った命は無駄にしないよ。

 

すっかり酔いの回った仲間に、１人１人に毛布を掛けながら、
レゴラスが囁く。

「…ボロミア。もう思い残す事なく西の国へ渡りなさい」

アナタなら、きっと迎え入れられる。

「ん？
　何か言ったか？」

眠たげに髭を動かしたギムリに、笑顔を作った。

「いいえ。
　とても素晴らしい仲間だと、感動していたんですよ」

 

＊

今日は、ご馳走を食べる日。

それは、何年経っても変わらない仲間の行事。

 

＊FIN＊