Serena*Mのあたまのなかみ。
呪術廻戦/夏と五
先日の仙コミの無配。
傑のお母さんフィルターによって悟は甘やかされています(下手なAIみたいな説明)。
先日の仙コミの無配。
傑のお母さんフィルターによって悟は甘やかされています(下手なAIみたいな説明)。
其れは、任務で赴いた、地方都市のビジネスホテルでの一幕。
「っはー。
傑の入れる風呂熱すぎじゃねぇ? おっさんかよ」
相変わらず盛大な文句を垂らしながら現れた五条に、ベッドサイドに腰掛けた夏油は困り顔を浮かべるとぽんぽんと膝を叩く。
「同い年だよ、悟」
そう足を拡げると、真ん中に開いたスペースにすっぽりと五条は収まる。
肩に掛けたタオルを持ってまだ水滴の滴る髪を挟むと、まるで犬のように五条も頭を揺らした。
「ほーら、悪戯しないの」
夏油は言って力ずくて頭を抑え込むと、がしがしとタオルで拭う。
「もう高校生なんだから1人で乾かしなよ」
五条がこうして甘えるのは夏油が甘やかしている結果でもあるのだが、彼自身は其れに気付いてはいない様子で、いつも恋人に手を焼くのだった。
「ん~傑が乾かしてくれるからいいの」
邪気の無い笑顔を向けた五条に夏油は「前向いて」言って五条と視線を合わせるように下を向く。俯いた拍子にまだ纏めていない髪の毛がばさりと落ちて急に世界に帳が落ちた。
「髪、伸びたな」
薄暗くなった世界に構わず、五条は夏油の漆黒の糸を指に絡める。仕上げに使っているのだろう、椿油の独特の香りが指先に移った。
「悟は長いのは嫌い?」
そのまま眼下の青空を覗き込んだ夏油に五条はゆっくりと首を振る。
「ううん。
世界に俺と傑だけって感じがして好き」
整った面立ちを最大限に緩ませて五条は破顔する。
――睦みあう宵、顔を上気させた恋人が雄の顔で自らを求める姿は彼の優越感を存分に満たしてくれた。それに肉体的な快楽も加わるのだから、どんな痴態を晒したって肌を重ねることに抵抗はない。
「…奇遇だね。
私もこの髪は気に入ってるんだ」
啄むように五条の上唇を食んで夏油も目を細める。
――腕の中、快楽に溺れる恋人は誰にも見せたくなかった。叶わない願いだと理解していたけれど、出来るなら一生何処かに閉じ込めておきたい。
人を煽るのが好きで、口が悪くて。なのに純粋で素直な存在は口には出さないものの彼の“たからもの”だった。
「…だって、こんな可愛い悟、誰にも見せたくないからね」
今度はべろりと舌を挿し入れて、濃厚に口内を掻き回す。激しい愛の語らいに「ひ…ん、っぐ…」五条の喉が鳴った。
零れ落ちる唾液も気にせずに夏油が唇を離すと
「……ぶぁーーーか」
ほんのりと頬を赤く染めた五条が恋人に暴言を吐きながら口元を拭う。
「…特級呪術師の愛が重ぇ」
美丈夫からの一睨みに「そんな私を悟は好きなんだろう?」夏油は意も介さず返すとベッドに置いたドライヤーのスイッチを入れる。
「…ほら、乾かすから前向いて」
「……ん」
額を叩かれて五条も頬を膨らませると、反応し始めた本能を隠すように膝を抱えた。
「?」
急に押し黙った恋人に夏油は首を傾げたが「なんでもない」ぶすくれた五条の声に「はいはい」彼の髪を乾かす。
頭を撫でる温風と恋人の指先に心地良さも覚えながらも、今晩はどうやって誘おうか、ビジホじゃ色気もクソもないよな~なんて純情とは無縁のことを考える五条なのだった。
*おしまい*
「っはー。
傑の入れる風呂熱すぎじゃねぇ? おっさんかよ」
相変わらず盛大な文句を垂らしながら現れた五条に、ベッドサイドに腰掛けた夏油は困り顔を浮かべるとぽんぽんと膝を叩く。
「同い年だよ、悟」
そう足を拡げると、真ん中に開いたスペースにすっぽりと五条は収まる。
肩に掛けたタオルを持ってまだ水滴の滴る髪を挟むと、まるで犬のように五条も頭を揺らした。
「ほーら、悪戯しないの」
夏油は言って力ずくて頭を抑え込むと、がしがしとタオルで拭う。
「もう高校生なんだから1人で乾かしなよ」
五条がこうして甘えるのは夏油が甘やかしている結果でもあるのだが、彼自身は其れに気付いてはいない様子で、いつも恋人に手を焼くのだった。
「ん~傑が乾かしてくれるからいいの」
邪気の無い笑顔を向けた五条に夏油は「前向いて」言って五条と視線を合わせるように下を向く。俯いた拍子にまだ纏めていない髪の毛がばさりと落ちて急に世界に帳が落ちた。
「髪、伸びたな」
薄暗くなった世界に構わず、五条は夏油の漆黒の糸を指に絡める。仕上げに使っているのだろう、椿油の独特の香りが指先に移った。
「悟は長いのは嫌い?」
そのまま眼下の青空を覗き込んだ夏油に五条はゆっくりと首を振る。
「ううん。
世界に俺と傑だけって感じがして好き」
整った面立ちを最大限に緩ませて五条は破顔する。
――睦みあう宵、顔を上気させた恋人が雄の顔で自らを求める姿は彼の優越感を存分に満たしてくれた。それに肉体的な快楽も加わるのだから、どんな痴態を晒したって肌を重ねることに抵抗はない。
「…奇遇だね。
私もこの髪は気に入ってるんだ」
啄むように五条の上唇を食んで夏油も目を細める。
――腕の中、快楽に溺れる恋人は誰にも見せたくなかった。叶わない願いだと理解していたけれど、出来るなら一生何処かに閉じ込めておきたい。
人を煽るのが好きで、口が悪くて。なのに純粋で素直な存在は口には出さないものの彼の“たからもの”だった。
「…だって、こんな可愛い悟、誰にも見せたくないからね」
今度はべろりと舌を挿し入れて、濃厚に口内を掻き回す。激しい愛の語らいに「ひ…ん、っぐ…」五条の喉が鳴った。
零れ落ちる唾液も気にせずに夏油が唇を離すと
「……ぶぁーーーか」
ほんのりと頬を赤く染めた五条が恋人に暴言を吐きながら口元を拭う。
「…特級呪術師の愛が重ぇ」
美丈夫からの一睨みに「そんな私を悟は好きなんだろう?」夏油は意も介さず返すとベッドに置いたドライヤーのスイッチを入れる。
「…ほら、乾かすから前向いて」
「……ん」
額を叩かれて五条も頬を膨らませると、反応し始めた本能を隠すように膝を抱えた。
「?」
急に押し黙った恋人に夏油は首を傾げたが「なんでもない」ぶすくれた五条の声に「はいはい」彼の髪を乾かす。
頭を撫でる温風と恋人の指先に心地良さも覚えながらも、今晩はどうやって誘おうか、ビジホじゃ色気もクソもないよな~なんて純情とは無縁のことを考える五条なのだった。
*おしまい*
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