Long long GOOD-BYE

Twitterから
『SBで「君はもういないんだなって思うと」とかどうでしょう。
https://shindanmaker.com/531520
少年期の終焉』

浮かんだ台詞を重ねただけなので山場もないしオチもない。

――将来の夢は

尋ねられて即答できた少年時代。
「自分の海賊団を旗揚げする」
それは叶えたい夢でもあり、叶えるべき現実でもあった。
どんな海へ出かけよう、どんな世界へ航路を進もう
地図を広げるだけで時間はあっという間で、
ランプを吹き消すのが悲しかった

自由な風が吹く限り、何処へだって冒険できる

それが少年のきらきらした心だったから。



大人の階段を昇るにつれて
世の中思ったより輝いてない事もあると気付いた

もちろん、夢だって叶えた
たぶん、夢を叶えられた強い人になるのだろう

穿った見方をすれば道楽にだって見えるこの世界で
なんとか人に支えられながら航海をしてきたつもりだ。


ただ、あの頃抱いていた夢と違うところは
――お前はもういないんだなって思うと。

あの頃揺れてた空色の髪は
今はもう忘却の彼方だ。


いつか世界の果てで、あの青空と出会えるだろうか。


＊FIN＊

謎の独白。